1933年に最初のジッポー(ファースト・モデル)が作られ、翌1934年には高さが約6mm低くなります。この時代のジッポーはヒンジ(蝶番)が外側に付けられているため「アウトサイド・ヒンジ(外ヒンジ)」と呼ばれ、1935年までは3つで構成されています(3バレル)。ボトムマーク(底面刻印)は"PAT.
PENDING"(特許出願中)で、オリジナルのインサートは16穴、ダルマ型のカム(左上のパーツ)、水平歯のフリント・ホイール(発火用の歯車)で、カムを機能させるスプリング(バネ)にはピストンが使われているのが特徴です(写真右)。
1936年になると、まず外ヒンジのまま4バレルに変更されます(アウトサイド・4バレルヒンジ、写真下中央)。
次に出願中であった特許が認可され
"PAT.2032695"のボトムマークが与えられるとともに、ヒンジが現在のように内側に変更されます(インサイド・4バレルヒンジ)。インサートにも少し改良が加えられ、風防の16穴は14穴に、カムの付け根部分は丸く変更されます(写真右)。このモデルは「スクエア・コーナー」モデルは と呼ばれ、角のとれた「ラウンド・コーナー」
モデルが1938年に導入されてもしばらく生産されていたようです(1940年頃まで)。1985年に発売され現在も製造されているヴィンテージ型はこのモデルの復刻版です。
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1933-35年製
3バレル外ヒンジ |
1936年製
4バレル外ヒンジ |
1936年製
4バレル内ヒンジ |
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"PAT.2032695"の特許申請図面
(描かれているのは1933年ファーストモデル) |