1953年
後期には、それまでの"PAT.2032695"の刻印が"PAT.2517191 ®
PAT.PEND."に変わります(左写真)。この刻印は「フルスタンプ」と呼ばれています。
"PAT.2517191"はフリント・チューブの軸套に関する特許番号です(特許申請図面)。インサート
も底面同様の刻印に変わります(右写真)。
フルスタンプのジッポーには、スチール製ケースの1953年モデルとブラス(真鍮)製ケースに戻る1954-55年モデルがありますが、これは磁石で判別が可能です。なお、便宜的に"1953年モデル"と呼んでいますが、スチール製フルスタンプは1954年初期まで製造されています。
約10年前までは、このフルスタンプのジッポーは1953-57年製とされていましたが、熱心なコレクターの研究により、フルスタンプは1955年前期までであることが判明しました。現在でも一部の年表には依然「1953-57年製」と表記されていますが、1953-55年製が現在の定説です(左は1953年の年号が入ったスチール製フルスタンプのジッポー)。
フルスタンプはパテント・ナンバーの変更だけでなく®(Registered)
マークが入る最初の刻印ですが、1953年末頃から箱や広告のジッポー・ロゴにも®マークがつくようになっていきます。
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