スリム・ジッポーは1956年後期に発売されます(右は1956年の発売当初の広告)。1956年と1957年は
同じ左右4個のドットの刻印を持ちます(左上写真)。1957年を除き1965年まではレギュラー・モデルとドットの数が異なるので注意が必要です。
1956年発売当初の特徴は、ホイール・ガード(コブラ・ガード)と呼ばれるフリントホイール(発火用の歯車)の加熱を防ぐパーツがある点です(右写真)。ただ このパーツはすぐに中止されてしまったため希少品となっています。
インサートは、レギュラーモデルと同様の刻印を持ち、基本的にはこのインサートの刻印で1956年製、1957年製が区別できます。すなわち1956年は"PAT.
PEND"の文字がありますが(左写真)、1957年には"PAT.
PEND"の文字がなくなります。また1957年の途中からフリントホイールを留める中空のピンが大きくなります。
1956-57年製の#1620(クリスクロス)、#1625(ダイアゴナル)の裏面は、1958年以降と比べて2倍の縦線が入っているという特徴があります。
なおスリムのクロームメッキはすべてハイポリッシュ(鏡面仕上げ)で、レギュラーのようなブラッシュ(艶消し)が登場するのは1998年のことです。
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