冒頭の断りに「この映画のタイトルは、特定の企業の商品や商標と同一に考えたり宣伝する意図はなく、このタイトルや内容をいかなる企業も承認や提供、推薦していません」と出てくる。「ハーレー」も「マルボロ」もあくまで登場人物の名前なのだ(左写真もあくまでイメージである)。
ハーレーzippoは特に日本国内の加工品を中心にかなり種類が多く(本国はペイント加工が主である。左は2009年製)、マルボロzippoもタバコ柄ではキャメルに次いで多い。コレクターの間で「マルボロマン」と呼ばれているのは左の1992年製である。
あくまで私見だが、この映画のストーリー展開やアクションは、あまり刺激的ではない。ただ1989年の映画にもかかわらず、ミッキー・ローク(ハーレー・ダビッドsンン役)がかなり先駆的なファッションを取りれている点は注目に値し、逆にドン・ジョンソン(マルボロマン役)のオールド・ファッションも際立
っている。
ミッキー・ロークが着ているレザー・ジャケット&パンツは彼の特注であり、前後の"Harley
Davidson"の文字もあくまで個人名であるが、当時のハーレー乗りの「髭マッチョ」イメージを覆したレーシング・スーツは20年以上経過した今尚斬新に映る。また
左腕部にタバコとzippoのケースがついているのが愛煙家にはうれしいところである(左右写真はMaxCady製レプリカ)。
さらにミッキー・ロークは、映画衣装を手がけていた創業当時のクロム・ハーツのクロス・ペンダントやピアス、ウェストバンド等を積極的に取り入れており、この映画の彼のファッションがいかに先駆的であったかを物語っている。
一方のドン・ジョンソン演じるマルボロマンは、伝統的なカウボーイ・スタイルそのものであるが、彼がかぶっているカウボーイ・ハットは
めずらしく前にピンチがある型で、ハットバンドは「セイブガラガラヘビ」の革である(写真はアクブラ社に特注したMaxCady販売のレプリカ)。その他、スエードのベスト、ロデオのベルト・バックル、ウェスタン・ブーツに加え、彼の特徴的となるギアはサドル・バッグである
(右写真はMaxCady製レプリカ。マルボロマンはベルトを取っ払ってボタン・ループ式にしている)。映画「マヴェリック」でメル・ギブソンが使用していたバッグも全く同じ型である。
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